Society学会概要

Chairman's messageごあいさつ

原 浩貴
(川崎医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学教授)

2024年9月に第7代の新理事長に選出いただきました。歴史ある本学会の運営を担当させていただきますこと、大変光栄に存じますとともに重責に身の引き締まる思いです。本学会は1987年に発足し、のちに日本扁桃研究会と統合しつつ、猪初男先生、岡本健先生、山下敏夫先生、吉原俊雄先生、三輪高喜先生、岩井大先生の6人の歴代理事長のもと、運営されてきました。私は岩井大前理事長のもと3年間、理事として学会の運営に携わってきましたが、学会の沿革を理解しこれまでの活動を引き継ぎつつ、新たな企画を加えて学会活動をより活発なものにしていきたいと思います。

本学会が取り扱う口腔・咽頭領域は、すべての耳鼻咽喉科医が最初に診療に関わる基本領域です。そして口腔・咽頭領域の知識・診療技術の高い水準を維持するためには常に継続した研鑽が積まれなければなりません。そのために、口腔・咽頭科学会では、卒後研修や生涯教育を念頭に、幅広い年代の会員を対象として、ハンズオンセミナーやスキルアップセミナーの開催のほか、魅力的かつ有用な企画を実行していきます。本学会の成り立ちから、悪性腫瘍から味覚、嚥下、睡眠など、耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の分科会の中でも特に境界領域の診療・研究に携わる学会として、他学会との連携や情報交換を行いつつ、耳鼻咽喉科頭頸部外科医のプレゼンスを国内外へアピールしていくことも重要な課題の1つです。これらを実現するために、学会が認定するいくつかのcertificate制度を確立します。さらに学会の国際化を推進し、海外の医師・研究者との交流活発化を目指します。

これからの2年間、本学会のさらなる発展のために全力を尽くして参りますので、会員の先生方におかれましては、より一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。

日本口腔・咽頭科学会
理事長 原 浩貴