Society学会概要

Chairman's messageごあいさつ

岩井 大
(関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科教授)

2021年9月、理事長に就任させて頂いた岩井でございます。本学会は1987年に産声を上げ、のちに日本扁桃研究会と統合しつつ、猪初男先生、岡本健先生、山下敏夫先生、吉原俊雄先生、三輪高喜先生の5人の歴代理事長のもと、運営されてまいりました。

運営目的は、図のごとく、快適なくち(口腔)とのど(咽頭)の働きを保ち、人の豊かな生活を守ることにあります。私どもの学会会員は耳鼻科医(耳鼻咽喉科・頭頸部外科医)からなり、細菌やウイルスによる感染・腫瘍(舌がん、耳下腺がんなど)・唾液分泌障害・味覚障害・のみこみ(嚥下)障害、咽頭狭窄(いびきや睡眠呼吸障害)などをいかに予防するか、取り除くか、そして、どう容易に治療するかについて研究を重ねています。

一方、私どもの担当する口腔・咽頭、さらに、唾液腺は、耳・鼻・喉頭・肺・血液(酸素)、消化器につながる部位であり、また、全身免疫(口腔アレルギーやシェーグレン症候群など)・老化(誤嚥性肺炎、唾液分泌低下など)にも関与しています。

学会会員同士の切磋琢磨と同時に、他学会との連携や情報交換を行い、時代の変化や国民からのニーズに耳を傾け、本学会が一層、進化・躍進できるよう活動したいと存じます。ご支援、ご鞭撻をお願い申し上げますとともに、そのご恩に報いられるよう尽力してまいる所存でございます。

日本口腔・咽頭科学会
理事長 岩井 大