図 1 1990 年代後半から、硬性内視鏡下にマイクロデブリッターシステムなどのパワーデバイスを用いたアデノイド切除術(Endscopic Powered Adenoidectomy:EPA)がわが国にも導入され、その後コブレーターの応用も始まった。従来法に比べて明瞭な拡大視野下により精緻に必要十分なアデノイド組織を切除できる術式として、特に 4 歳未満の低年齢児の手術で用いられることも多い 2)。EPA は良好な視野のもと従来法では切除の難しかった鼻腔内のアデノイド組織や耳管□桃周囲まで確実な切除が可能であり、Curett を用いた従来法のアデノイド切除術とは全く別の手術であるとさえ言えるものである。さらに従来法では不必要に切除しすぎることにより、頻度は少ないながらも術中・術後出血や術後の耳管狭窄のリスクもみられたが、EPA では良好な視野で切除し過ぎによる危険部位の損傷を避けての手術が施行可能である。鏡視下にマイクロデブリッターとコブレーター、それぞれを用いたアデノイド切除術(EPA)の実際と注意点について述べる。図 2はマイクロデブリッターとコブレーターを用いた EPA 完了時の所見である。図 2パワーデバイスを用いた口蓋□桃・アデノイド手術の手引き38
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