パワーデバイスを用いた口蓋扁桃・アデノイド手術の手引き
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3.コブレーターによる被膜内口蓋□桃摘出術(PIT)【VTR 参照】【コブレーターによる PIT 手術の手順】コブレーターの出力・ コブレーションモード:扁桃実質の表層は 7〜9、切除が進み被膜が近づいてきた場合は 5 程度に下げる・凝固モード:3 に設定する イリゲーションに加圧バックを使用する 内視鏡は硬性内視鏡 視野角 0 度を用いる 還流する生理食塩水が咽頭に貯留するため適宜吸引し、誤嚥を防ぐために綿球などを用いパッキングを行うことも有効である。 1. 開口器にて咽頭の術野を確保した後、従来通り扁桃周囲の粘膜に局所麻酔を行う(図 -a)。助手が口蓋弓鈎の背を用い、扁桃実質に沿うように前口蓋弓粘膜を軽く押し、扁桃実質を内側に突出させ、突出した部位をコブレーションモード(出力 7-9)で切除していく。 2. 突出した扁桃実質を弾く様にコブレーションを開始する。ワンド先端を強く押し付けると、その点のみの切除が深く進み、深部組織の損傷の原因となるため注意が必要である。ある程度切除が進むと、コブレーションモードの出力を 5 程度に下げて、扁桃実質を撫でるように一点の接触時間を短くすることを心かける。被膜の完全な露出は避ける(図 -b)。 3. 下極を切除する際に、舌根部で視野が得られない場合には、鈎などで舌根部をよけ、視野の確保が重要である(図 -c)。   上極の操作の場合には、扁桃実質を内側に突出させコブレーションしやすくする(図 -d)。   ワンドを動かす場合には、先端の向きを確認し、下極から上極へ、咽頭後壁から前方へ動かすことを常に意識する。 4. 微細な血管から出血することがあるが、その都度凝固モード(出力 3)で止血する(図 -e)。   被膜が露出すると、黄色の扁桃実質の間に白色もしくは青白い結合織が認められる(図 -f 矢印)。 パワーデバイスを用いた口蓋□桃・アデノイド手術の手引き29

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